記録日：5月27日（土）
記録者：Kau
GNP新曲のミックスダウン。かれこれ完成までに2年かかった曲。1週間ほど前からミックスをしているのだが、いまいち満足いく仕上がりにならない。
それというのもカシオトーンがメインのリズムなのだが、素で出すとどうにも安っぽくなってしまっていけない。シンセのフィルターを通したりエフェクトをかけたり、あれこれ実験してみたのだがどれもいまいち。
そこで今日はかねてよりやってみようと思っていた「ベースアンプから出してマイクで拾う」というのをやってみた。カシオトーンをアンプに接続して曲のテンポと合わせる。カシオトーンのつまみはちょっといじるだけで大幅にテンポが変わってしまうので、微妙な調整が必要。
マイクをミキサーにつないでヘッドホンでモニターしながら一番鳴りのいい位置を探し、アンプ側でEQ。ミキサー側でコンプに通し、２小節サンプリング。曲に合わせてみると、うまい具合に「古い」感じの音になってばっちり。アンプとカシオトーンのインピーダンスの違いからノイズが乗ってしまっているが、かえってそれが雰囲気になっている。やはり空気を通すと独特の音になるものだ。
それで新たにミックスしてあとは落とすばかり、となった時にカシオトーンの音をシンセに通したままだったことに気付く。でももう音を作ってバランスも取ってしまっているし、いい感じの音になっているのでこのままいくことにする。案外そのまま出すよりいい音になっているような気もする。結局ベースアンプ＞マイク＞コンプ＞サンプラー＞シンセ＞ミキサーと、かなり凝った加工をした訳だ。
記録日：5月6日（土）
記録者：丹凡仙仁
制作環境がiBookに移行してから、とりあえずどんな音が出るかの実験の他は、さかなちゃんの受注による「暴力画像王」に取りかかっていたのだが、本格的に「暴力画像王」を作る前に、一つ習作を作ってみよーかな、と思い立つ。
「暴力画像王」は基本的にはAcidだけで作ることが出来るのだが、これからワシが作る手法として採用する予定なのはMetaSynthとAcidのデータのやりとりとである。なので、実際に何か作ってみて、ぼんやりこんな事が出来るかなと思っている事を検証し思っても見なかった作り方を見つけようという訳。
現在、これまでサンプリングしたフレーズ、それをCsoundやMetaSynthで作ったフレーズがあり、これを色々組み合わせようというのが今回の趣旨である。
すでにある音を組み合わせるのはAcidとMetaTrackが最適なのだが、ビートを合わせるのはAcid、コラージュっぽく作るのはMetaTrackが良い感じである。今回は両方のニュアンスを出す予定なので両方使う。まず最初にAcidパートを作る事に。
まず様々なサンプルをかき集めている内で、良さそうなものをいくつか選んでいく。その中で、MetaSynthでシャッフルしたサウンドが良い感じだったので、これをメインに組み立てていく事にする。
いわゆる楽音についてはソフトシンセのWAVEで作ったシーケンスと、SAKURA、Trnd3で作ったピアノとベースのフレーズをTimidtyでレンダリング、MetaSynthやHyperEngineでフィルタリングしたものを用意。
これをAcidに取りこんでレイアウトしていく。リアルタイム・エフェクトを掛けなければ10個位サンプルを鳴らしても大丈夫。
Acidはストレッチとピッチの変更を別々にリアルタイムに変更できるのだが、２倍の長さにストレッチすると結構変な音になる。いわゆるサンプルだけでなくWAVEで作ったフレーズも面白い感じになった。ただ、を鳴らしているとプチプチとノイズが出るのが気になる。
タイムストレッチが２倍に伸ばすとか、かなり無理をしているのでしょうがないのかと思ったが、トータルなレベルがでかすぎてクリップノイズが出ているようでもあるので、ここら辺はもう少し研究して追いこむ必要がありそう。